『かみね柚子物語』↓全文はスクロールしてください↓
川口市新井宿周辺で最近、いろいろな柑橘類が栽培されています。
元々この地域では農家には柚子の木が植わっていたそうです。
昔から柑橘類には縁のある地域だったようです。
クラフトビールの原料としてはもちろん、姉妹店のオーセンティック・バーではカクテルの素材としても使用しています。
定期的農園に足を運んで収穫してきます。
かみね柚子物語
むかしむかし400年前…
江戸幕府できてすぐ命をうけ、赤山に伊奈忠次・忠治代官頭がきました。
治水、灌漑、新田開発の大土木工事をはじめ芝川をせき止め巨大なため池(見沼溜井)を作りました。農業用水の確保です。
100年後、あらたに利根川から水を引き見沼代用水ができあがり、江戸に近い農地となりました。見沼田んぼの始まりです。
★農家の北側には林
お家のまわりに田んぼや畑があり
季節の花咲く風景。
むかしから夏の暑さと冬の北風をよけるのに北側に防風林(屋敷林)をおくもんだそうな。
★林の前に柚子の木を
一年の終わり真冬の12月。
冬至に柚子湯で身体を温め、運を呼び込む前に身体を清める風習が昔からあったそうな。
「柚子の馬鹿は18年」
柚子は種をまいて実るまでに18年という長い年月がかかるので、長年の苦労が実りますように…という願いも込められてできた言葉があるんだよ。
「あとさき3日」
長く長く生きている木。むかしから植わっている木。
木を粗末に扱ったり切り落としたりするなんてやっちゃいけないことだろう?
かみね新井宿では昔から…
木を切るとなったらすぐに方位を調べる。木を切る方角に怖い神様がいなければ切ってよし。
切る時は、酒・塩・米・水をまき木に謝って清めてから切るもんだ。
ところが切る方角に怖い神様がいたらどうするかって。
その時は「冬至のあとさき3日」なら、どこの木を切っても大丈夫との言い伝えがあってな。
木を切る方角が悪いときに、やむなし冬至まで待ってあとさき3日で切ろうとなるわけだ。
一日で終わらない時も木に切り傷を入れてな、日が伸びても切り始めたのは「あと先3日」ですってことにするもんさ。
冬至と柚子っていうのは農家にとって縁起をかついだり意味の深いものだったようです。
★柚子くばりのご挨拶
冬至が近づくと柚子の実がたわわになる。
冬至前は家の柚子を収穫しては近所に配ってまわるもの。
こんにちはの柚子、今年もお世話になりましたの柚子、実った柚子をもってご挨拶するのが昔からの風習だったそうな。
★柚子から果樹へ
町中あちこちに柚子の木があるかみね新井宿。
そして400年たった今。
この地では温州みかん・夏みかん・甘夏・晩白柚・金柑などたくさんの果樹が育っています。
GROW BREW HOUSE 作成
協力: 新井宿駅と地域まちづくり協議会
タップルーム毎日営業中
月~金17時~23時
土日祝15時~23時